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梅花祭

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厳しい寒さも一段落し、ここ4,5日はすでに春が訪れたかのような暖かい日が続いています。考えてみれば、もう2月も終わり。春の足音が聞こえ始める季節です。
春の行事はたくさんありますが、その第一弾?といってもよいかもしれません。
2月25日は北野天満宮で梅花祭という行事が行われます。

ここ数日の暖かさで梅のつぼみも一気に花開き、見ごろを迎え、たくさんのミツバチがせっせと蜜を集めています。



紅白、桃色、一重、八重と様々な梅の花があちこちに咲き誇っています。

さて、この梅花祭ですが、月に一度の天神市ということで屋台や骨董の市が立ち並び賑やかで、さながら「梅の花を眺めるお祭り」といったところですが、正式な北野天満宮の神事であるのです。
この2月25日は「菅原道真公」のお命日にあたり供養祭ということになります。
道真公が亡くなられたのは平安時代の(延喜3年)、903年2月25日と伝えられており、この梅花祭に当たる行事は鳥羽天皇の時代(天仁2年)1109年に初めて行われたそうです。すなわち約900年も続く伝統的な神事ということになります。
この日だけの特別なお供えをし、神事が執り行われているところをのぞいてみると

神職の烏帽子には菜の花が…。道真公がこよなく愛した梅のお祭りなのに…と思って調べてみると、初めにこの神事が行われたころの2月25日は旧暦。新暦で言うといまでいう3月の下旬ということになります。このころといえば梅は散り、桜にはちょっと早いという時期で菜種の花が神前に供えられたことの名残ということのようです。
また、道真公を「なだめる」という意味で「なたね」の花を使ったという説もあり、梅花祭の別称が「菜種御供(なたねのごく)」と言われるのも合点がいきます。
さて、神事のことを知った上で、この日の楽しみは境内に設けられた「野点大茶湯」の茶席。
上七軒の女将さん、芸子さん、舞妓さんの御奉仕によって一般の我々もお手前を拝服できます。

この行事は秀吉が北野大茶会を開催したことにちなんで、戦後に始まった茶席だそうです。咲き誇る梅の香りに包まれて、あでやかな衣装の芸舞妓さんによるお茶をいただける楽しいひと時です。

着物やだらりの帯、花かんざしに至るまでこの日にふさわしい衣装の舞妓さんは本当に綺麗です。

たまたま順番が回ってきた席が芸子さんの真横だったため、直接立てていただいたお茶をいただく機会に恵まれました。


立派なお道具と野趣にあふれた野点の茶釜も楽しませてくれます。

芸子さんの凛とした雰囲気と美しい所作に見とれてしまいました。
「東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春を忘るな」
と詠まれた通り、梅の花に春を告げられた感覚に陥った一日でした。
機会があれば一度行ってみるといいと思います。梅花祭。