箸ギャラリー門

箸ギャラリー門

10,800円で送料無料
カートを見る

お箸のあれこれ

  • 自分にあったお箸の選び方
  • お箸の正しい持ち方
  • お箸の禁じ手
  • お箸の扱い方
  • 日本人にとってお箸とは
  • お箸の語源
  • お箸の起源
  • お箸の歴史
  • お箸の文化
  • お箸の産地
  • お箸を作る材料
  • お箸の機能と手先の器用さ
  • 割りばしとエコロジー

自分にあったお箸の選び方(使いやすいお箸とは)

長さ

利き手の親指と人差し指で直角に矢印を作った時、人差指と親指の間の長さを一咫(ひとあた)と言います。 この長さの1.5倍の長さが適当な目安です。
13cm(2歳)
18cm(小学3〜4年)
長さは人それぞれ、好き好き、個人差もあります。また、太さとのバランスもあるのであくまでも目安として頂くとよいと思います。

太さ

箸の太さは指の太さや、手の厚さに関係します。一般的には指の太い人には太めの箸、指の細い人には細い箸が持ちやすいと思います。 使いやすさで選ぶのとは別に、例えば女性でしたら細身のお箸を持つと手元が上品に、美しく見えるなどといったデザイン、見た目から選ぶのも一つの方法です。

箸先の形

箸先にも色々な形状や工夫がされています。多角形のものから溝があるものなど。いずれも滑りにくくする工夫がしてあります。その代表的な特徴を説明します。

先角...
箸先が面取りされていて角が食材に引っ掛かるため滑りにくいのが特徴です。麺類用の箸などはほとんどこの形。仕上げが拭き漆の場合が多いです。
先削り...
箸先までランダムに削りが入っていることで、食材がよく引っかかり滑りにくくなっています。仕上げは、やはり拭き漆が大半です。
乾漆...
漆を塗った上から、さらに乾燥させた粉末状の漆を蒔きさらにその上から漆を塗って研ぎだすことによって表面をザラザラに仕上げたもので、滑り止めの効果があります。

全体が乾漆のもの、箸先だけのものと様々です。この加工は滑らないだけでなく箸を頑丈にする役割もあります。

塗り箸と木箸

  • [塗り箸の特徴]

    漆を丁寧に塗っているため表面が滑らかで口あたりがよいのが特徴。 また堅牢であるとともに表面に汚れが付きにくく、常に清潔感を保つことがたやすい利点があります。

  • [木箸の特徴]

    木のぬくもりを残し、拭き漆や蜜蝋、オイルで仕上げられています。適度な木肌の摩擦を残し、その形状を自由に表現できることから多角形など特徴のある形を作ることができます。 作り手によって様々な滑りにくい工夫が施せたり、使いやすさを追求したりとその形状は多様です。用途別の箸などはその用途によって形状を変化させられる木箸のものが多いのはそのためです。

重さ

人それぞれに好みの重さや重心の位置があります。これといって基準はなく実際に持った感覚が一番合うものを選びたいものです。

しなり

適度なしなりは掴みやすさ、摘みやすさにつながります。特に竹のお箸などには折れない、程よいしなりがあります。

デザイン

伝統的なものからモダンなもの、色や模様、塗の技法や形状など様々です。自分の好み、持つ人のイメージに合わせて選んでみるのも楽しさの一つです。

お箸の正しい持ち方

下の箸は親指の付け根に挟んでしっかりと固定します。薬指を軽く曲げ、第一関節の上あたりに箸を乗せます。この時にピースをするとよくわかりますが、親指と薬指で支えます。 上のお箸は親指の第一関節よりやや上で支え、人差指、中指で軽くはさんで三本で持ちます。鉛筆と同様に持つと簡単にできます。

食べ物をつまむには上の箸を持つ人差指と中指の二本を動かし上の箸を動かします。この時、親指をあまり動かさない方が上手く使えます。

コツは上の箸だけを動かして、下の箸をしっかり固定して動かさないことです。

お箸の禁じ手

箸使いは日本人として身につけておきたい伝統的な習慣です。正しい箸使いとともにタブーをしっかりわきまえるのも食事をおいしくいただく一つの方法です。 色々と注意しながら食べるのは大変ですが、ともに食事をする人に不快感や不浄感を抱かせないためにも少し意識したいものです。

刺し箸...
箸を食べ物に突き刺して食べること。
指し箸...
箸で人を指差すこと。
二人箸...
一つの食器の上で、二人一緒に同じ料理を挟むこと。
立て箸...
ご飯の上に箸を突き刺すことは仏箸ともいわれ、死者の枕元に供える枕ご飯のときのみ許されます。
ねぶり箸...
箸についたものを口でなめること。
こじ箸...
食器に盛った料理を箸でかき回し、自分の好物を取り出すこと。
涙箸...
箸の先から汁をぽたぽた落とすこと。
箸渡し...
箸で挟みあげた料理を別の箸で取ったり、箸と箸とで料理のやり取りをすること。
渡し箸...
食事の途中で箸を食器の上に渡して置くこと。これは「ご馳走様」の意味になる。
かき箸...
食器の縁に口をあてて料理をかき込むこと。
叩き箸...
食器や食卓を箸で叩いたり、お箸どうしで太鼓のように音をたてること。
探り箸...
汁物など食器の中でかき混ぜて中身を探ること。
迷い箸...
どの料理にしようかと迷って料理の上であちこちと箸を動かすこと。
寄せ箸...
食器を箸で手前に引き寄せること。
受け箸...
箸を持ったままおかわりすること。
持ち箸...
箸を持った手で同時に他の食器を持つこと。
振り箸...
箸先に着いた食べ物を振り落とすこと。
空箸...
箸を一度料理につけておきながら、食べないで箸を置いてしまうこと。
くわえ箸...
箸を置かず、お箸から手を離して口にくわえたままにすること。
移り箸...
あれこれとおかずばかり続けて食べること。
込み箸...
口に入れた食べ物をさらに箸で口の奥へ押し込むこと。

お箸の扱い方

塗り箸、木箸に関わらず漆器は食洗機・乾燥機には対応していません。 水に長時間つけておいたりするのも漆が剥げる原因となり、特に箸の場合、折れや反り狂いを生じさせる原因となります。 漆には抗菌作用もあるため、特に汚れの着きにくい、塗り箸などは柔らかいスポンジなどで軽く洗う程度で十分清潔な状態を保つことができ、長く良い状態を保つことができます。

天然木の木箸は使用期間が長く経つと木の油分が抜け白くなってきます。そのような場合はティッシュペーパーや布きれに植物性の油(体内に入っても大丈夫な油)を含ませ、軽くこすって箸に浸み込ませると艶が戻り、水をはじき長持ちさせることができます。強くこすると汚れがつく場合もありますが、これは木の樹液であり有毒なものではありません。仕上げに乾拭きをすると光沢もでます。

箸は毎日使うものなので、頻度が高ければ痛みも早くなります。何膳か所有し料理や気分でローテーションを組むのも箸を長く持たせる一つの方法です。

※食洗機・乾燥機対応のお箸は除きます。

日本人にとってお箸とは???

日本人は、箸に始まり、箸で終わる唯一の民族です。

生まれてまもなく御食い初めでお箸を使い、三度の食事に箸を使い、葬儀では、骨をお箸で拾います。 お供え物のご飯にはお箸を立てて供養します。

お箸とは日本人にとって生活の中に溶け込んだ必需品であると同時に精神に根付いた非常に重要な道具でもあります。

お箸の語源

「はし」という日本語は向うとこちらの二つの世界をつなぐ橋渡しの役目を持つ道具につけられたもの。 端と端をつなぐ「橋」、高いところと地上をつなげる「はしご」。 「お箸」も例外ではなく、口に運ぶ先は人のもの、もう片方の端は神様のものとして考えられていました。 ですから食事の時にはお箸に神様が宿ると考えられていたのです。

また、お供え物をするときにも「竹」が神さまと人「(者)」とをつなぐ役目をしたことからこの道具が「箸」と呼ばれるようになったわけです。つまり、使うことで神様に感謝を捧げる、人と神様を結ぶ”橋渡し”の道具ということになります。

お箸の起源

正確な起源は解明されていませんが、お箸のルーツである神事に使われていたという木を折り曲げて作られたピンセット型の お箸が奈良の正倉院に現存しています。

今と同じ二本の箸になって食卓で使われるようになったのは遣唐使が唐で2本に分かれた箸が使われているのを見て日本にその食文化を持ち帰り、朝廷内の食事に取り入れたといわれています。

この2本でできた箸の事を「唐箸」といいます。

お箸の歴史

古代人が火を使って調理をするようになり、熱い食べ物を手で持つのが大変なので木の枝を折ったり、枝を削った箸を使われるようになったようです。

中国ではすでに約3,000年前からお箸が使われていたといわれています。 3世紀ごろに編纂された「魏志倭人伝」には”手づかみ”で食事をしていた記述があり「古事記」や「日本書紀」には箸に関する記述があることからやはり4世紀から7世紀の間に伝わったとされています。

奈良時代には箸食文化が普及し、平城京の後から木を削った2本の箸が数多く出土しています。 平安時代には当時の庶民文化を伝える絵巻にも箸が描かれ、貴族のみではなく庶民の間にも箸食文化が浸透していた様子がうかがえます。鎌倉時代には漆を使った箸が登場し、繰り返し箸を使えるよう丈夫にするためだったと推測されています。

また、1日3回の食事文化と作法の原型もこのころにできたと考えられています。 室町時代には茶道が盛んになるなど食文化の多様化に伴い杉や檜の箸が多くつかわれるようになり江戸時代には外食産業が発展し割りばしも使われるようになるなどほぼ現代と変わらない箸食文化となりました。若狭で塗り箸が作られ明治になって普及し、昭和になって大衆化していきます。

最初は、祭祀に使われていた箸も時代とともに用途に応じ種類を増やし日本の食文化の中に息づいてきたのです。

お箸の文化

食事に使う道具で世界を区分すると、手でものを食べる手食文化圏(東南アジア・中近東・アフリカ)が約44%と最も多く ナイフやフォークを使うカトラリー文化圏(ヨーロッパ・アメリカ・ロシア)が28%お箸を使う箸食文化圏(日本・中国・韓国・ベトナム・タイ・シンガポール)は世界の約28%といわれ以外と多く広く東アジア一帯に広がっています。

しかし、箸食文化圏でも箸と匙をセットで使うのが大半です。 もともとお箸のみの食事法は日本独自のスタイルであり日本はただ一つの「完全箸食文化圏」といえます。 インディカ米などとは異なり、粘り気の強い日本の米を食べるのに向いていたからではないかといわれています。

また、自分だけのお箸を決めて食事をするというのも日本だけの風習、独特の文化で日本人と同様にお箸を使う国々ではどこもお箸はみな共用するものでありマイ箸を使う習慣は全くありません。

お箸の産地

箸の主な産地は福井県の小浜市です。日本の箸の約85%が作られています。 他にも産地はありますが、それは漆器の産地とほぼ重なっています。

お箸の産地 青森県弘前市等 秋田県 岩手県北上市 福島県会津若松市 新潟県村上市 東京都墨田区等 石川県輪島市 石川県加賀市 神奈川県箱根 岐阜県高山市 神奈川県鎌倉市 福井県鯖江市 福井県小浜市 滋賀県大津市 京都府京都市 京都府長岡京市 京都府南丹市 香川県 沖縄県首里

  • 若狭塗(福井県小浜市)
    貝殻や卵殻、松葉が神秘的な模様を生み出す伝統工芸品から大衆の塗り箸、更には携帯箸、子供箸まで幅広く生産されています。全国のお箸の80?85%の生産量を誇る箸の一大産地です。
  • 津軽塗(青森県)
    津軽の馬鹿塗といわれる程繰り返し漆を塗り、工程も40を超えるものまであります。 江戸時代に北前船で若狭の塗り師が技術を伝えたこともあり若狭塗とは近縁関係にあるといえます。塗の技法も唐塗、七々子塗、紋紗塗など鮮やかで多彩、かつ堅牢さも兼ね備えています。
  • 木曽塗(長野県)
    木肌に漆を摺り込む拭き漆の技法で作られるものが多く、飾り気のないシンプルな仕上がりですが木目の綺麗さを活かした軽くて暖かみのあるお箸が多く作られています。
  • 村上堆朱(新潟県)
    朱漆を何度も塗り重ねたもので、津軽塗を上回る手間がかかるものもあり、最も堅牢とも言われています。 木を彫刻し文様を起こした上から漆を塗った独自の技法にも特徴があります。
  • 会津塗(福島県)
    黒地や朱地に赤や緑の古代模様を施したものがありますがお箸としての生産量は極めて少なく手に入りにくい逸品です。
  • 川連塗(秋田県)
    磯草模様などの古い図案のものが多く、丈夫で実用的な塗り箸が生産されています。
  • 輪島塗(石川県)
    塗、蒔絵、沈金の技術や色合い、丈夫さ全てにおいて品質の高さに定評があります。 アスナロや米桧葉等の素地を使うため塗肌も特にきめ細かく、持った感じも軽く上品で高級感が漂うお箸が多く作られています。
  • 山中塗(石川県)
    新しいアイディアの創作箸も多く作られています。伝統の中にもそのバラエティに富んだデザインが目を引きます。
  • 春慶塗(岐阜)
    飛騨銘木の「一位(いちい)」を雌黄(しおう)、弁柄(べんがら)などで着色し、これに透明な春慶漆を上塗りし木目をより一層美しく際立たせた独特の塗り箸です。
  • 江戸箸(東京都)
    箸先が細く、使いやすさにこだわった木箸です。 素朴でシンプルなデザインながら手に馴染み、そのフォルムから塗り箸とは一線を画した美しさと使いやすさが特徴です。
  • 竹箸(大分県)
    煤竹、ゴマ竹、虎竹、雲紋竹などを使った先の細い茶懐石用のものが多くしなる特徴も兼ね備え使いやすいお箸といえます。

お箸を作る材料(天然木と漆)

天然木について

【お箸を作るのにつかわれている木】

一言に木と言っても、お箸の産地や作り方も様々で素材も変わってきます。 ほとんどの箸は”天然木”としか表記されていませんがこの場合の多くは の鉄木やマラスと呼ばれている木で小浜で作られている箸の多くはこれを使用しています。

他の代表的な産地は

津軽塗...
青森桧葉、山桜
木曽塗...
輪島塗...
あすなろ
江戸箸...
黒檀、紫檀
別府...
煤竹、白竹、虎竹、ゴマ竹

他にも 杉、松、柚子、桑、楓、黒柿、欅、青黒檀、本黒檀、縞黒檀、本紫檀、紅木、つげ、南天、白南天、スネイクウッド、ピンクアイボリー、鉄刀木、ウェンジなどがあります。 特殊な素材としては、積層材、象牙、銀、ステンレス、チタン、ガラスなどもあります。

【素材の特徴】
  • [マラス]
    原産地(ニューギニア等) 別名”ナンテンギリ”ともいわれ強度と耐久性に優れ、最も多く箸の材料として取り入れられています。
  • [鉄木]
    原産地(ベトナム、カンボジア、インドネシア) 硬くて丈夫で耐水性にも優れており、お箸に適した材料です。
  • [桧葉(ヒバ)]
    原産地(北海道南部から九州、北米等) 「明日ヒノキになろう」の意味で翌檜(あすなろ)ともよばれています。 軽く、柔軟なため加工もしやすい材料です。輪島の塗り箸によく使われています。
  • [檜]
    原産地(本州中部より四国、九州、屋久島) 日本特産の種で特有の芳香を放ちます。軽く、耐水性もよく加工がしやすい材料です。 木曽産のものが有名で木曽の塗り箸によく使われます。
  • [山桜]
    原産地(本州、四国、九州、朝鮮、北米等) 加工がしやすく狂いが少ないのが特徴です。やわらかな明るい色合いは女性にも人気が高く、妊婦が桜の枝を持つと安産祈願となると言われています。
  • [杉]
    原産地(日本各地) 軽く柔らかいので加工が容易です。木目に沿って縦に割れやすいので割りばしに使われ、特に吉野杉はその名が有名です。 日本人に馴染み深い木材の一つです。
  • [ブナ]
    原産地(日本各地) 日本の広葉樹で山奥に原生林を広げるポピュラーな樹種の一つです。重硬ながら狂いやすい材質ですが様々な用途に広く使われています。
  • [楢]
    原産地(日本各地) 重硬で割れやすいので加工が困難とされていますが、虎の毛のような大きな斑点模様(虎斑)を有する美しいものもあります。
  • [栃]
    原産地(日本、中国など) 軽くて柔軟性があり加工がしやすい材料の一つです。木肌も緻密で縮杢という美しい木目の模様が魅力的です。
  • [黄肌]
    原産地(日本各地、樺太、韓国、中国など) 比較的軽量ですが適度な硬さを保ちます。最大の魅力はその光沢と非常にきれいな杢目です。
  • [朴の木]
    原産地(日本各地、朝鮮、中国など) 軽く、やわらかいので加工がしやすい材料です。漆器や建築の装飾など幅広く使われています。
  • [一位]
    原産地(日本各地) 木目が細かく美しい銘木です。アイヌの木彫りや岐阜県高山の一刀彫りなどで有名です。 語源は仁徳天皇がこの木で笏を作らせた際、他のどの材よりも美しかったため「正一位」を授けたことに由来すると伝えられています。
  • [槐(えんじゅ)]
    原産地(日本各地、中国、朝鮮、台湾など) 比較的重硬で年輪は美しく磨くことによって光沢が出るので建築装飾や家具など幅広く活用されています。日本では「延寿」という字があてられ寿命を延ばす縁起の良い木として親しまれています。
  • [青黒檀]
    原産地(タイ) 非常に入手が困難な材料です。油分が多く、滑らかで手に吸い付くような持ち心地が味わえます。製材したては緑色ですが次第に酸化して真っ黒になります。
  • [本黒檀(別名:真黒)]
    原産地(インド、スリランカ) ほとんど入手が不可能です。インド産のものが極上品とされ通称”インドマグロ”とも呼びます。その持ち心地、重量感、ツヤは素晴らしく存在感のある材料です。
  • [縞黒檀]
    原産地(インドネシアなど) 良材は年々減少していますが産地が広域で比較的手に入りやすい材料です。黒檀類で最も硬質で加工は困難ですが、箸の材料としては最高の素材といえます。
  • [紫檀]
    原産地(タイ、インド、ブラジルなど) 黒檀とは対照的にツヤのある明るい茶褐色が魅力的な材料です。硬さにも定評があります。やはり、良材は入手が困難になっています。
  • [紅木]
    (インド、マドラス地方) 紫檀の中でも最も入手が困難です。奥深い赤紫色が魅力的な材料です。
  • [黄楊(つげ)]
    原産地(伊豆七島、鹿児島等) 黄白色、黄褐色と柔らかい肌色とは裏腹に重厚な材質が美しい逸品です。
  • [栗(クリ)]
    原産地(日本、朝鮮など) 年輪がはっきりとしているので、すり漆によって木目をはっきりと浮かび上がらせます。タンニンが多く年月を経ると黒っぽくなっていきます。弾力性がありますが固いので加工は困難です。
  • [黒柿]
    原産地(日本、中国) 樹齢を重ねた柿の木でまれに黒い縞杢を有する美しい稀少な材料です。柿の木の組織が内部の微生物や土壌の金属に影響を受けて出来る模様が独特の風合いを醸し出します。
  • [鉄刀木(タガヤサン)]
    原産地(タイ、インド、ミャンマーなど) 黒檀や紫檀とともに代表的な唐木です。肌目はやや粗いですが硬く耐久性があり磨くことによって美しい光沢を放ちます。
  • [桃色象牙(ピンクアイボリー)]
    原産地(アフリカ) スネイクウッドに次ぐ高級材。重厚感があり木肌から放たれる上品なピンク色が最大の魅力です。
  • [蛇紋木(スネイクウッド)]
    原産地(ベネズエラ) 全木材中最も入手が困難な材料です。木材の中でも最も硬く鋼の帯鋸の歯もしばしば折れるほどの硬度を誇ります。 ヘビ柄の独特な木目は世界一高級な木材の王様というにふさわしいどっしりとした品格を醸し出しています。
  • [煤竹]
    煤竹とは薫煙された竹のことで一般的な竹材に比べて硬く丈夫な材料です。古い日本家屋の囲炉裏などで長期にわたり自然に燻されたものを特に本煤竹といいその独特の飴色の色合いもとても魅力的です。現在では日本家屋の減少に伴い、とても希少な材料です。
  • [象牙]
    密度が高く切削加工しやすい素材として珍重された。特にその重量感と温かい風合いは、多くの人に好まれてきました。乱獲等により1989年以降ワシントン条約で輸入が禁止されたためその希少性も高く、その風合いと品質は箸の材料の中でも最も高級感のあるものです。

漆について

漆とは漆の木から採取した樹液の事を言います。 この樹液を使って器物を造ったり、塗ったり様々な加飾を行う工芸が漆芸です。 日本では、細かい加工に適したとても硬質な優れた漆が採取できます。 加えて素地となる木材が豊富にある気候、風土に恵まれ、特に漆芸が発展してきました。

日本の漆芸は他の国に類を見ない多様な技術を持って高度な展開を示してきました。 欧米人にとっていかに印象的であったかは陶器の事を「チャイナ」、漆器の事を「ジャパン」と呼ばれていることからもわかります。 箸は日本人にとって最も生活に溶け込んだ身近な漆器であるといえます。

  • 【漆の優れた特性】

    漆の歴史は古く、縄文時代に遡ります。青森県の是川遺跡からは漆を使用したものが出土しており古代より様々な用途に使われていました。

    その漆の持つ効果は

    • 酸、アルカリ、塩分に強い。完全に乾燥すると塩酸、硫酸にも溶けません。
    • 防水、防腐性、防虫性があり抗菌作用も認められています。
    • 保湿性に優れ、熱の伝導性が低いので熱いものを入れても器が熱くなりません。
    • 錆び止めの効果があります。
    • 接着効果があり、法隆寺や金閣寺でも使われています。
    • 漢方では気を休める働きがあるといわれています。

    こうしたことから、漆は優れた天然の塗料として、接着剤として日本人の生活の中に取り入れられてきたのです。

  • 【お箸の塗装について】
    • 漆塗りの技法

      漆の塗り方は木目の美しさや色合いをそのまま見せる透明な漆膜の仕上げの塗り方(拭き漆)と木肌を覆い隠し塗り、研ぎを何回も繰り返して漆特有の滑面にする型があります。 木箸は前者の拭き漆の技法を用います。木材に生漆を吸い込ませ、木目の美しさを引き立たせ皮膜で丈夫にします。 漆液を素地に何度も摺り込み、吸い込ませては拭きとるという作業を何回も繰り返す職人技を必要とします。

      一方、塗り箸は朱や黒の色漆の塗り膜で木を覆うため素地は分りませんが、表面を磨いて層を浮き立たせる技法や、その美しい塗肌に蒔絵・沈金・螺鈿などの加飾 を施したりされることでより多彩な表情を生み出すことが出来、使う人を楽しませてくれます。

    • 漆以外の塗装

      戦後の工業化、都市化の中で優秀な漆工、良質な日本産の漆が激減し、価格の高騰を招いたことなども要因となり現在では輸入品の中国漆が主力となっています。 さらには高品質な化学塗料が開発され、人口漆(化学樹脂塗料)が盛んに使われています。 化学樹脂塗料はコスト面でお箸の生産に貢献して様々な種類のバラエティーに富んだお箸作りを実現しました。

      塗り箸は直接口につけるものなので食品衛生法・食品、添加物等の規格基準の検査をうけなければなりません。 個別に規格された以外の合成樹脂の器具又は容器包装により人間に有害な影響を及ぼす塗料の使用は一切禁止されています。 使用されている塗料が検査項目の基準値以内であれば法的には何も問題がありませんが家庭用品品質表示義務法により素材の種類や塗装の種類、製造元及び発売者を表示しています。

      天然漆の商品や塗装を行っていない竹・木に関しては自然素材のため食品衛生法検査義務の対象外となっています。

お箸の機能と手先の器用さ

お箸は2本の棒を片手で操ります。
仕組みは単純で、食事のための道具ということは誰でも当然のこととして知っています。 普段何気なく使われ、意識していないお箸ですが、機能としては、摘む、挟む、支える、運ぶ、切る、裂く、ほぐす、はがす、すくう、まぜる、くるむ、乗せる、押さえる、分ける等言葉にすると実に多彩な働きを持っていることがわかります。

日本人は、この2本の棒を小さなころから食事に使い、微妙な指の使い方や力加減をしつけられ習得します。 そうした繊細な指使いが手先の器用さを培い、世界的にも評価の高い精密な機械工業などを支えてきたのではないかと考えられています。

割りばしとエコロジー

箸ギャラリー門でお取り扱いしている割りばしはすべて国産の割りばしです。 日本では年間240億膳程の割りばしを消費しているといわれています。 そのほとんどを中国産などの輸入品に頼っています。

しかし、近年森林資源の保護の声が高まり、中国政府は対日輸出を停止する方針をとっています。 使い捨てのために森林を伐採するのは確かに環境破壊につながりますが日本製の割りばしは本来非常に環境にやさしい箸なのです。 現在国産の割りばしは奈良の吉野などで作られその材料は主に杉が使われています。 さらに細かく言うと、建材などに使えない余った部分、廃材を大事に使い、割りばしとして加工しているわけです。 ですので「割り箸=環境破壊」とは限らず「国産の割り箸=エコロジー」といえるのです。

資源の少ない日本人が頼りにしてきた山や木は、日本人にとってとても関わり深いものであって割り箸も一つの文化、美意識が生み出した伝統的な道具の一つともいえます。 割りばしは江戸時代の”引裂箸”が起源といわれ現在まで残ってきました。その手軽さ、便利さと清潔感、衛生面での優れた性質は特別なものです。 形状や材質にも個性があり、正月に使われるもの、高級料理に利用されるもの様々で形の面白さ木目の美しさ、木の香りの楽しみなど鑑賞に値するものもあるのです。

マイ箸もよいですが国産の割り箸の美しさにももう一度注目してみたいものです。

お問い合わせContact

当ホームページ上の商品に関してご不明の点がございましたらお問い合わせフォームをご利用頂くか、京都店までお電話ください。

お問い合わせ

ご利用ガイドHelp